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高速道路を走行中、見かけることがある交通誘導。高速道路の交通誘導とはどのような仕事なのでしょうか?また、どのような場合に交通規制がかかるのかも紹介します。交通誘導の仕事内容を、仕事の流れに沿って見ていきましょう。
>高速道路における交通規制には、以下の3つの規制があります。それぞれ詳しく説明します。
高速道路上で、走行できる車線に規制をかけます。「走行規制」と呼ばれ、2車線の高速道路では左側の走行車線を規制します。
高速道路では通行車両がスピードを出しているため、規制の範囲が長いという特徴があります。規制したい範囲のかなり手前から表示を出し、急ブレーキや急ハンドルなど、事故に繋がる運転ミスが起こらないよう、細心の注意を払いながら矢印板やコーンなどで道路を仕切っていきます。
「走行車線規制」と違い、2車線以上ある道路の右側である追い越し車線で規制をかけます。
通常、高速道路では左車線側にサービスエリアやパーキングエリア、出入り口が設けられているため、右側が規制されているととまどう運転者も。
追い越し車線のため、走行車線よりスピードを出している車も多いため、より注意深く規制の設置をする必要があります。
3分の2規制とは、3車線道路において1番左側の走行車線と中央の車線、または1番右側の追越車線と中央の車線を同時に規制することです。
3車線を1車線にするため、交通渋滞が起こりやすくなります。どの規制においても、規制を行っていることや渋滞が発生していることを案内する、後尾警戒車を路肩に配置し、一般車両の安全を図ります。
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高速道路の交通誘導の仕事は、実際にどのような流れで仕事を行うのでしょうか。順番に見ていきましょう。
交通規制をする当日、業務開始前に仕事を依頼した元請け企業と業務内容について打合せを行います。主に以下の内容についてしっかり確認をします。安全でスムーズな業務のために、欠かせない打合せです。
交通規制を行うために必要な機材などを積み、標識車の積載物がしっかり固定されているか確認して現場へ向かいます。
万が一積載物が落下した場合でも、飛散して一般車の走行を妨げないため、基本的に高速道路の走行車線を走行します。
積載物によってスピードが出せないため、無理な追越しをして一般車から苦情などが起きないよう、注意して現場まで向かいます。
現場に到着したら、車線規制のための設置を行っていきます。一般車に危険が及ばないよう、規制を開始する3㎞手前(夜間規制の場合は5<㎞手前)から標識を設置。規制開始の連絡を、元請けとNEXCOの管制センターに対して行います。また、規制開始のときに渋滞が発生することが多いため、NEXCOの保全サービスセンターがカメラで交通量の確認を行い、タイミングを見定めてから規制を開始します。
その後、テーパー部(矢印板)、標識車や周辺の規制資機材を順に設置していきます。標識車から工事を行う箇所までにコーンを並べていきますが、平行部と呼ばれるこの部分は長いため、コーンを積んだトラックをゆっくりと移動させながら一定の間隔でコーンを設置していきます。
トラックの荷台後部に足場を取付け、コーンを渡す者、コーンを受け取り道路に置く者との連携で行います。コーンは等間隔で設置する必要があるため、一定のスピードで運転する運転者と設置者たちの息が合うことが大切。危険も伴う熟練の技術が不可欠です。
設置時は、一般車が走行している中で作業を行うため、警備員が旗を振るなどして注意喚起を行います。
指定された場所に標識車を安全に停め、周辺に工事内容の案内看板や表示板、警告灯を立てます。
さらに、工事をしている箇所では工事車両出入り口の看板を設置します。工事車両も高速道路を走行して現場まで来るため、工事車両の後方を走る一般車に注意を与えるためです。
さまざまな規制設置が完了したら、元請けに完了の連絡をします。最後に工事車両の台数や順番を再確認します。
どの作業においても、一般車が高速で走行する道路であることを念頭に置き、通常の道路とは異なる注意が必要であることを忘れないようにしましょう。
規制を開始する手前の路肩に、後尾警戒車の配置を行います。現場へ向かう車線規制をかけるトラックの後に付いて走行し、指定の場所で停止します。
搭載されている電光表示板に、規制の種類、渋滞の有無などを表示し、一般車への注意喚起を行います。路肩の植栽などで電光表示板の内容が隠れてしまう場合は、規定の配置場所から調整をします。
後尾警戒車は、配置箇所に到着したときや業務完了して離脱する際に、NEXCO管制センターに無線機で連絡します。さらには、渋滞が発生したらその時刻や渋滞の長さなど、一定の間隔で報告を行います。
後尾警戒車に搭載されている機器の操作や、電光表示板での表示内容、無線での報告などは、NEXCOで定められており、運用には知識と経験が必要です。
高速道路での交通規制で大切なのは、工事をする作業員や走行している一般車の安全を守るためのものです。
工事の作業車両と一般車が事故を起こさないか、一般車がスムーズに走行できているかを、交通誘導員が保安・誘導・監視します。
まずは、工事車両を安全に工事箇所へ入れる業務があります。工事車両出入り口看板の位置に立ち、工事車両の出入りを安全に誘導します。
この際、一般車と接触しないか、また工事に見とれて前方不注意になっていないか監視し、必要に応じて警笛などで注意を与えます。
<その日の工事が終了すると、工事車両を規制内の工事車両出入り口看板から離脱させます。一般車の走行間隔を見て、工事車両を誘導し、安全に高速道路へ流出できるようにします。
工事が終了し、工事車両を流出させたら、速やかに交通規制を撤去します。この作業も、一般車が走行する中行うため、十分に安全に注意する必要があります。
スピーディな作業が求められますが、無秩序に撤去するのは危険ですから、手順に従って行います。
まず、規制している終点からコーンを回収しますが、このときトラックは後進しながら移動するため、高い運転技術が必要です。
コーンをすべて回収したら、標識車や色材を撤去します。規制は撤去中なので、警備員を配置し一般車へ作業中であることを示しながら作業を行い、最後に規制を行っていることを示す警告灯や表示板を撤去します。
積載物をトラックに積み、ロープ等でしっかり固定したら、直近の非常電話まで移動し、NEXCO管制センターと元請けに規制撤去の連絡をします。
すべての機材や資材を積み込んだこと、すべての警備員がトラックに乗り込んだことを確認します。もし、機材や警備員が高速道路に取り残されたら、大変な事故に繋がってしまうので、十分なチェックを行います。
問題がなければ、路肩の中を走りながら徐々に速度を上げ、一般車との間隔を見極めながら走行車両へ合流、現場からの離脱をします。離脱時は、工事用車両と同様、一般車と300m離れていることが目安です。
標識車が路肩内を走ることで、より安全に走行車両へ入れるようにしています。
現場へ向かうときと同様に、基本的に走行車線を走り、安全に帰ります。
現場を離脱したら、直近のインターチェンジで降りて反転し、規制開始前に設置した標識の撤去を行います。(昼間なら3㎞手前、夜間なら5<㎞手前)
高速道路上では長い距離を逆走すると危険なので、一旦先のインターチェンジから引き返して、手前のインターチェンジから高速道路に乗り直し、設置した位置まで戻る必要があります。
この標識の撤去を忘れてしまうと、一般車に迷惑がかかることになるため、忘れないように注意します。
標識の撤去が終わったら、非常用電話からNEXCO>管制センターと元請けへ標識撤去完了の報告を行います。
これで1日の交通規制の作業はすべて終了です。
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