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交通誘導2級とはどのような資格?

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こちらの記事では、「交通誘導2級」と呼ばれている資格についてご紹介します。どのような資格なのか、取得するメリットや取得する方法をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

交通誘導2級とは

交通誘導2級(正式名称:交通誘導警備業務2級)は、警備業法で定められている国家資格のひとつです。学科試験と実技試験に合格することで取得できますが、取得には資格や実務経験が不要であるため、誰でも受験可能です。

「警備員等の検定等に関する規則」第2条においては、自動車専用道路や高速道路での交通誘導では、この交通誘導2級以上の資格を持つ警備員を1名以上配置することが定められています。

交通誘導員は資格を持っていなくてもできる仕事ですが、例えば交通誘導2級などの資格を取得することで仕事の幅を広げられるなど、さまざまなメリットが得られます。また、交通誘導2級の上に1級の資格もありますが、こちらを取得するには1年以上の実務経験が必要となります。

キャリアアップのために資格を取ろうと考えている場合、まず2級から取得し、現場での経験を積んだ上で1級の取得を目指すと良いでしょう。

試験内容の詳細

交通誘導2級の試験は、学科試験と実技試験で構成されています。どちらの試験も、交通誘導に従事する際に必要な基本知識と技能をしっかり評価する内容となっています。

学科試験

学科試験は以下の分野から出題されます。

  • 警備業務の基本知識
    警備業法や関連法令についての理解が求められます。この分野では、警備業務の目的や役割、法令順守の重要性を理解し、正確に答えることが必要です。
  • 道路交通法規
    交通誘導に関連する標識や規制についての知識が問われます。道路交通法に基づく安全確保の方法や、歩行者や車両の動きに関する基本的な規則を熟知していることが試されます。
  • 交通誘導警備の専門知識
    交通誘導の基本動作や手順、使用する機材(誘導灯や小旗など)の正しい使い方が出題されます。この分野では、実務に直結する知識が重要となります。
  • 応急措置
    事故や緊急時に適切な応急処置を施すための基礎知識が試されます。心肺蘇生法や止血法など、緊急対応に関する理解も必要です。

実技試験

実技試験では、以下の技能が評価されます。

  • 誘導動作
    小旗や誘導灯を使用し、正確で分かりやすい動作を行う能力が求められます。動作が速やかであることだけでなく、誤解を招かない明確な指示が重要です。
  • 車両誘導
    車両を安全に進行させるための誘導スキルが試されます。適切な停止位置や進行方向を指示できるかどうかが評価のポイントです。
  • 歩行者誘導
    歩行者の安全を確保するため、車両との衝突を防ぐ誘導方法を適切に実施できるかが試されます。
  • 緊急時対応
    交通事故などの緊急事態が発生した場合、迅速かつ適切な応急措置を取る能力が必要です。

交通誘導2級を取得するメリット

転職に有利

交通誘導2級を取得することのメリットとしては、「警備会社への転職に有利になる」という点が挙げられます。交通誘導の仕事は資格がなくてもできる仕事ですが、資格を取得していることで、企業から重宝される可能性があるといえるでしょう。

また、年齢が上がると転職が厳しくなる傾向がありますが、資格を取得しておくことで転職活動を進めやすくなる可能性があります。

資格手当

資格手当が支給される企業に勤めている場合には、資格の取得で給与アップが期待できるのもメリットのひとつといえるでしょう。資格を持っているだけで得られるメリットなので、ぜひ資格手当の制度をチェックしておくことをおすすめします。

キャリアアップ

資格取得によってキャリアアップを目指せるメリットもあります。2級を取得することで仕事の幅が広がりますが、実務経験を1年以上積むと交通誘導1級の試験を受けられます。上位の資格を目指すことによって、さらなるキャリアアップを目指せるでしょう。

また、交通誘導の資格は1級・2級とも年齢制限はありません。そのため、シニアから新たにキャリア形成を行うこともできます。

交通誘導2級の取得方法

特別講習を受ける

交通誘導2級の資格を取得する方法のひとつは、特別講習を受けることです。講習の受講を希望する場合には、働いている警備会社を通じて申し込みを行うケースが多くなります。特別講習の受講料や内容については、受講者が「現在警備員として勤務している人」か、「これから警備員を目指したい人」かで異なってきます。

例えば、現在警備員として勤務している場合には、学科講習7時限・実技講習5時限を受講し、4時限の修了考査に合格することで修了証書が交付されます。ちなみに1時限は50分です。

特別講習を受講した場合の合格率は60〜70%とされており、難易度はそれほど高くないといえるでしょう。また、すでに警備員として働いている方の場合は受講料が33,000円となっています。

未経験者の場合は、特別講習のうち「警備員になろうとする者の講習」を受ける必要があります。この場合は学科講習28時限、実技講習14時限で、修了考査4時限となっており、修了考査で100点中90点以上の場合に合格となります。受講料は79,200円となっており、他の方法よりもかなり高額となります。

検定を受ける

公安委員会が実施している検定試験を直接受ける方法もあります。

この方法は、現在警備員として働いている人を対象としているもので、検定申請を行った上で学科・実技ともに90点以上を獲得することで修了証書の発行が行われます。

この場合、講習の受講は不要で拘束時間が短く、検定料は14,000円と、特別講習を受けた場合よりも費用が抑えられます。ただし、試験内容については独学で学ぶ必要がありますので、特別講習を受けた場合よりも合格率が低くなるといわれています。

試験の難易度と合格率

交通誘導2級の試験の難易度は、受験者の準備状況や受験方法によって異なります。

  • 特別講習経由の場合
    特別講習を修了した後に受験する場合、合格率は約60~70%とされています。講習内容が試験と直結しているため、効率的な学習が可能です。
  • 直接検定受験の場合
    独学で直接検定を受ける場合、合格率は約20~40%とされています。この方法では特別講習のサポートがないため、自分で学習計画を立てる必要があり、難易度が高くなります。

試験の合格基準は、学科および実技で90点以上を取得することが求められます。

未経験者向けの取得方法

未経験者が交通誘導2級を取得するには、特別講習を受講する方法が一般的です。この講習は、公安委員会が認定する講習機関で実施されます。

特別講習の内容

  • 学科講習: 28時限(1時限50分)。交通誘導の基本から法令まで幅広い内容を学びます。
  • 実技講習: 14時限。現場での動作や対応方法を実践的に学びます。
  • 修了考査: 学科と実技の試験。合格者には修了証書が交付されます。

特別講習の費用

受講料は未経験者の場合、約79,200円です。この費用には学科講習、実技講習、修了考査が含まれています。経験者向けの講習費用と比較すると高額ですが、交通誘導業務に必要な基礎をしっかり学べる内容となっています。

資格取得後の手続き

資格試験に合格した後は、公安委員会への申請が必要です。申請を行うことで正式に資格者として認定されます。

必要書類

  • 履歴書
  • 身分証明書
  • 住民票の写し
  • 医師の診断書
  • 誓約書
  • 規定サイズの写真

これらの書類を所轄の公安委員会に提出し、審査を受けることで資格が交付されます。

まとめ

交通誘導2級は、警備業務に必要なスキルと知識を証明する重要な資格です。この資格を取得することで、転職やキャリアアップが容易になり、業務範囲も広がります。資格取得を目指す方は、特別講習や検定試験を活用し、自身の未来に役立つスキルを身につけてください。

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引用元:アクティサポートHP https://www.saiyo-actysupport.com/

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