交通誘導員に将来性はあるの？

交通誘導員の仕事をしようと思った時に「将来性」は気になるところ。そこでこの記事では、交通誘導や警備の仕事について将来性があるのかどうか、という点に焦点を当てて解説していきます。誘導員の仕事が気になっている方はぜひチェックしてみてください。

回答：答えは「YES」

さまざまな現場で誘導員や警備員が求められていることや、機械ではできない柔軟な対応が求められる場面が多いことから、今後も活躍の場面は多いと考えられます。

このことから、交通誘導員・警備員の仕事は、条件付きで将来性があるといえます。

将来性がある理由

上記で交通誘導員や警備員の将来性があると説明しましたが、ここではその理由について詳しく見ていくことにしましょう。

交通誘導員は将来性がある業界

多くの現場で交通誘導や警備の仕事が求められている

現在は日本全国のどこかで工事が行われている状態であり、多くの現場で交通誘導・警備の仕事が必要とされているという点がまずひとつめの理由です。

街を歩いていると、さまざまな場所で交通誘導の仕事をしている人を見かけることがあるでしょう。むしろ、外出した時には交通誘導員を見かけないことの方が少ないのではないでしょうか。

このように、交通誘導員はさまざまな現場で必要とされている分、これからも人手が求められる仕事であり、将来性があるといえます。

多様化されている警備・交通誘導

さらに、警備・交通誘導の仕事は多様化している傾向があり、それに伴って現場の数も増加しているという点も、交通誘導員の将来性が見込める理由のひとつとなっています。

「交通誘導」と聞くと、多くの方が工事現場で誘導する仕事をイメージすることでしょう。もちろん、工事現場で資材の搬入出のサポートを行うとともに、歩行者や車が安全に通行できるようにするのも誘導員の大切な仕事です。

ほかにも駐車場での誘導管理も多く行っています。商業施設の駐車場で車や歩行者の通行を誘導するのも交通誘導員の役割となっていますが、駐車場の混雑を緩和するために空いている駐車場に車を誘導する、といった役割も。また、大きなイベントでは参加者の混乱を防ぐために誘導を行う、といった仕事も行います。

以上のように、警備・交通誘導の分野では非常に多くの役割が求められるようになっています。今後も交通誘導員はさまざまな仕事を担ってくと推測されます。

機械ではさばけない現場もある

警備員や誘導員の仕事は、ドローンやAI技術に取って代わられるのではないかという意見もありますが、必ずしもそうとは限りません。

業務形態にあまり変化がない、いわゆるマニュアル化されている施設警備などの仕事については、今後ドローンやAI技術により行っていくことになると予想されています。しかし、警備の仕事ではその場その場で柔軟な判断が必要とされることもあります。例えば交通誘導などの業務については、状況の変化に対して瞬時に判断しなければいけないことも多いため、機械が行うのは難しいのです。

同様に、工事現場やイベントの誘導なども現場の変化ですぐに対応することが求められます。このような業務については、この先も人の力が必要になるといえるでしょう。

個人としても将来性がある理由

将来へ投資できる時間も確保できる

警備や交通誘導の仕事の特徴として、「日給計算の会社が多い」という点があります。日によっては、定時よりも早く現場が終了することもありますが、時給計算ではないためその日のお給料はしっかりと得た上で自分の時間を確保することができます。

このようにしてできた時間を「将来の投資」として活用できるのも、警備や交通誘導の仕事のいいところ。将来のために資格を取ったり、勉強したりする時間を作りやすいのです。例えば、さらに仕事のクオリティを高めるためにも警備員関連の資格を取るのも良いでしょうし、自分の目標に合わせた資格を目指すのも良いでしょう。

異業種からキャリアチェンジしやすい

一般的に、50代以上になると転職は難しいという印象がありますが、警備や交通誘導の業界は比較的この年代でもキャリアチェンジしやすいという面があります。これは、経験を必要としないという面があるため。

もちろん業務を行う中で交通誘導の技術を磨いていくことは大切ですが、未経験であっても仕事に入る前にしっかりと研修が行われるため、そこで技術・知識を身につけてから現場に出ることが可能です。そのため、将来的な仕事として交通誘導員を選択することがおすすめと言えるのです。

定年を迎えても働きやすい

警備や交通誘導の仕事は、年齢を重ねても働きやすい現場があります。 例えば立ちっぱなしの仕事は体力的に辛い面があるかもしれませんが、中には巡回の他にモニター監視をする仕事や、守衛室のなかで行う仕事も。

さらに、勤務時間についても柔軟に対応してくれる現場が多いため、将来的に年齢を重ねても働きやすい職場であると言えます。

一度資格を取得すると、次の職場でも歓迎される

警備員として働くためには資格が必要となりますが、一度取得すると次の職場でも使える点がメリット。このことから、転職をしたいと考えたときにも特に有利になると言えるのではないでしょうか。もちろん無資格の場合でも歓迎されますので、一度警備員や交通誘導の仕事に挑戦して資格を取得し、将来に繋げるという考え方をすることもできるでしょう。

警備員検定とは

警備員関係の資格に関する検定には「警備員検定」と呼ばれるものがあります。

「交通誘導警備業務」のほか、「施設警備業務」や「空港保安警備業務」「雑踏警備業務」「貴重品運搬警備業務」「核燃料物質等危険物運搬警備業務」といった各警備業務ごとに1級・2級が設定されており、各業務における専門知識や技能を持っていると証明できる資格となっています。

交通誘導員の将来性について解説してきました。柔軟な判断力が求められること、常に現場では人手が求められているという点から、交通誘導員はこの先も多くのニーズがあると予想されます。また、異業種からキャリアチェンジしやすい、年齢を重ねても働きやすいといった面からも、将来性があるといえるでしょう。