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アクティサポートでは、一般道路や商業施設、駐車場やイベント会場、高速道路など、さまざまな現場に交通誘導員を派遣しています。
車両が行き交う道路の中央で誘導することも少なくありませんが、交通誘導員が死亡事故に巻き込まれてしまうケースはあるのでしょうか。
交通誘導員が事故に巻き込まれてしまう可能性はないとは言い切れませんが、現場によりケースバイケースです。
交通誘導員に限らず、日常生活を送る中で誰にでも事故が起こる可能性はあります。
交通誘導員は現場付近を通行する車両の誘導や工事車両が行き交う現場に常駐することで、一般的なデスクワークと比較すれば事故に巻き込まれる可能性は高いといえるでしょう。
実際に起こった危険な事故事例やその回避方法について考えてみましょう。
交通誘導員が現場で事故に巻き込まれる可能性はないとは言えません。
しかし、事故が起こる原因をよく理解し回避するための対策を講じれば未然に防ぐこともできます。
実際に現場で起こった危険な事故事例をもとに、事故に巻き込まれないための対策を知っておくことが事故防止につながります。
アスファルトを切削することができる路面切削機を使用する道路舗装工事現場で、交通誘導員が巻き込まれてしまった事故。
交通誘導員は交差点内で一般車両の誘導を行っていましたが、切削現場の外に出ようとした路面切削機が誤って交通誘導員をひいてしまったものです。
原因は路面切削機の運転者が前方安全確認を怠ったこと、及び前方を映し出すミラーが取り外されていたことによるものと考えられます。
事故防止のためには、この2点を改善するとともに、交通誘導員が一般車両のみでなく作業車両の誘導が必要かどうかを事前に確認しておくことが重要です。
また、その必要があれば誘導の方法やドライバーへの合図の仕方など、具体的なマニュアルを徹底しておかなければなりません。
一般道路や商業施設などの工事現場では、コーンや柵などを設置して規制範囲を明確にしておく必要があります。
しかし、この事例は、この規制範囲内に車両が突入して交通誘導員が事故に巻き込まれたものです。
一般道路をはじめとして、工事現場では現場への経由道路に工事を予告する看板などをおいて徐行、注意喚起を行っています。また、車両が規制内に突っ込んでくるを想定し、新任研修時に回避する為に必要なことを必ず教育しています。
ドライバー側に全責任がありますが、それでも交通誘導員が事故に巻き込まれないための対策を講じる必要があります。
車両強制停止装置は、車両が誤侵入した際に最短距離で安全に強制的に停止することが可能。
交通誘導員への衝突を回避するだけでなく、ドライバーの安全を守ることもできます。
交通誘導員になりたてで歩行者の誘導をメインとする一般道路の工事現場で後方から近付いてくる車両に気づかず接触事故が発生した事例。
歩行者に気をとられて道路中央をはみだすような形で誘導を行っており、全方位に注意を払わなかったことが事故の最大の原因であると考えられます。
また、ドライバーも注意散漫で前方をよく見ていなかったことも要因のひとつです。
事故を未然に防ぐためには、事前研修を徹底した行うこと、まだ慣れない段階においては先輩交通誘導員が業務を見守りカバーできる体制づくりを行うことが必要。
また、交通誘導員は常に集中力や注意力が求められる仕事であるため、長時間勤務を避け、適度な休憩をとることも大切です。
2024年10月14日、栃木県小山市で道路工事のため交通誘導をしていた警備員の男性が、高齢の女性が運転する車にはねられてしまいました。事故当時、片側交互通行となっており、車は停止すべきところをそのまま走行し、警備員をはねたとされています。現場の状況や運転者の判断ミスが事故の原因とされています。
停止箇所を明確に示すために、より多くの標識や視認性の高いコーンを設置し、運転手が確実に停止を認識できるようにすることが有効です。また、高齢の運転手には特に注意を促すよう、視認性の高い反射材を利用することが推奨されます。
2024年7月17日、徳島県祖谷渓にて交通誘導中に60m下の崖に転落してしまった事故です。この事故は、夜間の作業中に発生したもので、足場の不安定さや視界の悪さが影響した可能性があります。現場での安全対策が不十分であったことが指摘されています。
夜間作業においては、十分な照明を確保し、足場の安全性を確認することが重要です。また、誘導員が安全な位置に立つためのガイドラインを明確にし、足場の不安定な場所には立ち入らないようにすることが必要です。
2024年8月5日、新潟県妙高市の県道で木の伐採作業中に交通誘導をしていた76歳の男性が車にはねられてしまいました。事故が発生した現場は見通しの良い直線道路であったものの、運転手が高齢で反応が遅れたことが原因とされています。この事故を受けて、高齢者の運転に対する安全対策の重要性が再認識されました。
高齢の運転手に対しては、事前に速度制限を設けることで安全性を高めることができます。また、誘導員は常に車両から十分な距離を保ち、緊急時に退避できる場所を確保することが必要です。
2024年3月6日、埼玉県三郷市で水道管工事現場にて交通誘導をしていた73歳の男性が同僚の車にはねられてしまいました。警備員は作業を終え、私服に着替えた状態で同僚を見送るために再び交通誘導を行っていたところ、事故に巻き込まれました。作業終了後の誘導に関する安全意識の欠如が原因とされています。
作業終了後も現場では安全装備を着用することを徹底し、私服での誘導を避けるべきです。また、作業終了後の安全確認手順を明確にし、不要な交通誘導を行わないようにすることが重要です。
2024年6月28日、沖縄県名護市の辺野古移設工事現場で、警備員の男性がダンプカーに巻き込まれました。事故当時、抗議活動が行われており、警備員が抗議者とダンプカーの間に挟まれる形に。この現場では抗議活動が頻繁に行われており、その影響で交通の流れが不安定になっていたことが事故の一因と考えられています。
抗議活動が行われている現場では、警備員と抗議者の双方に対して安全距離を確保するためのバリケードや安全柵を設置することが必要です。また、複数の警備員で協力して安全を確保し、一人で危険な状況に立たないようにすることも重要です。
交通誘導員が事故に巻き込まれないようにするには、安全対策が必要です。ポイントをおさえて、安全を心がけてください。
交通誘導員は運転手から確認されることが大切です。そのために手旗、誘導灯、警笛、トランシーバー、保護帽(ヘルメット)、反射チョッキなど、決められた装備品は必ず身につけましょう。
特に夜間は見えにくいため反射チョッキは必須です。誘導灯や都レンシーバーなど、いざ使用するときになって電池切れということがないよう、事前に電池残量と動作確認を行っておきましょう。
交通誘導を行う場合、原則としては歩道に立って行います。工事によってはやむを得ず車道に立って誘導することもありますが、その場合は車道の左側端や交通誘導整備業務用資機材を設置し、その内側に立つようにします。
見通しがよい道路であっても、夜間は車内から見えにくいことや、昼間でも逆光になる場合は運転手から見えにくいことを自覚し、むやみに車道に出ないようにすることが大切です。
車を運転していると、どうしても死角になる箇所があります。交通誘導を行う場合には、どこが死角となるかをよく把握しておき、運転手によく見える場所に立つことを心がけましょう。
特に車輌の後方に立つ場合には、バックミラーで運転手から確認できる位置に立ち、運転手に声掛けを行ってください。
車輌側面に立つ場合には、内輪差・外輪差があることを考えて、車輌のすぐ側に立たず、適切な安全距離を保つようにしましょう。
運転手は交通誘導員の指示に従おうとしていますが、指示がわかりにくい、指示が見えにくいなどがあれば適切に誘導できません。
運転手への停止・進行の合図は、わかりやすく大きな動作で行い、どちらにも受け取れるような不明確な指示は出さないようにしましょう。
特に誘導員が複数人いる場合には、事前に合図の方法を確認しておき、誘導員によって合図が異なることがないようにしておきましょう。誘導員同士の合図も重要です。
車は急に止まれません。特に雨で路面が濡れていたり、雪で凍結したりしていれば、停止距離が長くなることがあります。
運転手が交通誘導員に気づくタイミングもありますので、ゆとりを持って早目に合図を出すようにしましょう。
進行の合図より、停止の合図は特にゆとりを持って出すことが大切です。
交通誘導中に誘導員が転倒すれば、急にドライバーから見えなくなって危険です。誘導中は足元を見ないので、転倒しやすい状態とも言えます。
転倒の原因となるのは、道路のくぼみや縁石などもありますが、工事現場の資材などが乱雑に置かれていることも原因のひとつです。
転倒事故は重大な二次事故に繋がりかねませんので、つまずきやすいものや足元に散らばった資材などは整理整頓しておくようにしましょう。
工事をしている場所にもよりますが、例えビルが多い市街地であっても夜間は暗くて見えにくい状況になります。
十分な明るさがないと、足元が見えにくく物が置いてあることに気がつきにくくなります。転倒リスクが高まり、万が一転倒すれば、ドライバーからはまったく見えない状態となります。
夜間作業では十分な明るさの照明を確保し、周囲がしっかり見えるようにしておきましょう。
また明るいことでドライバーからも見えやすく、事故防止に繋がります。
全国警備業協会の統計によると、令和4年度には警備業における労働災害による死亡事故が13件発生し、そのうち約7割が交通事故によるものでした(※1)。また、休業4日以上の労働災害も増加傾向にあり、転倒や無理な動作、熱中症による事故が多く報告されています。
交通誘導の現場では、運転手の視界から外れてしまうことで発生する事故や、猛暑日での熱中症による事故が多いことが指摘されています。適切な休憩や装備の使用が必要不可欠です。
さらに、警備業における労働災害の特徴として、転倒や無理な動作による怪我、熱中症の発生が挙げられます。特に夏季の高温環境での作業は警備員に大きな負担を与え、適切な水分・塩分補給や休憩が取れない場合に重篤な事故につながることがあります。厚生労働省の統計では、2024年度の熱中症による事故は157件報告されており、その多くが休憩不足や装備不備によるものでした。
警備業における労働災害の防止には、現場での危険予知活動(KYT)や安全装備の徹底だけでなく、作業手順の明確化、定期的な安全教育が重要です。特に未経験者や高齢者が多く働く警備業界では、経験に依存しない体系的な安全対策の導入が必要です。
厚生労働省は、警備員の労働災害防止のために「未熟練労働者に対する安全衛生マニュアル」を公開しています(※2)。これに基づき、交通誘導業務に従事する際には以下の点に注意するよう喚起しています。
交通誘導員の仕事は非常に重要でありながら、その職務中に事故に巻き込まれるリスクが伴います。労働災害を防止するためには、厚生労働省からの喚起内容を遵守し、現場での安全対策を徹底することが求められます。交通誘導員として働く皆さんには、常に安全第一で業務にあたっていただきたいと思います。
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株式会社アクティサポート
警備部 課長山内さん
アクティサポートからひとこと
アクティサポートでは、事故やトラブルが生じない安全な現場を確保して交通誘導員を派遣しています。
また、入社後4日間を研修期間に設定しており、未経験者でも交通誘導の基礎だけでなく実際の警備現場での実地研修を実施。実際の現場でも慣れないうちは、ベテランの警備員がついてカバーしながら業務を行うことが可能です。
賞与は年3回(※1)!
離職率16.6%(※2)の警備会社
交通誘導員の仕事内容をよりリアルに伝えるため、今回交通誘導員の仕事を扱っている会社「アクティサポート」に監修していただきました。アクティサポートは、交通誘導員の仕事を扱う会社の中でも、16.6%(※2)と離職率が低く、賞与も年3回(※1)出すなど、働きやすさや待遇の良さが特徴の会社。交通誘導員の仕事のリアルについて、詳しくお話しをお聞きした内容をサイト内でたっぷりご紹介していきます。